無題(旧:マルハ大洋スポーツ)

                       
                       

読書リスト(2018年7月分)

今月は以下の7点でした。


「黄金の時」
版元:文藝春秋(文春文庫)
著:堂場瞬一
ISBN:978-4-16-791079-2
定価(本体)¥680+税
【コメント】亡くなった父親の遺品を整理中、作家の本谷は意外なものを発見する。1963年、日本初のメジャーリーガーが誕生する以前、マイナーリーグのサクラメント・ゴールドハンターズで野球をする若き日の父が写った一枚の写真。厳格で仕事一筋、
自分と相容れなかった父の過去を知るべく、本谷はアメリカへ―。
(以上、本書カバー説明文より)
堂場舜一氏の野球小説を読むのは久しぶり。「8年」「ラストダンス」「8月からの手紙」なんかは、爽快感があって読後に清々しい気分になったものだが、今作「黄金の
時」は少々ホロ苦い系の結末で意外だった。つまらなくはなかったが、なんか心に
触れる部分がなく期待外れな内容。




「虚像の西郷隆盛 虚構の明治150年」
版元:講談社(講談社文庫)
著:原田伊織
ISBN:978-4-06-511829-0
定価(本体)¥860+税
【コメント】「明治維新という過ち」三部作の完結編。過去2冊を読んできた者に
とっては、今作品は重複する部分が多く、かなり退屈な内容であった。




「五日市憲法」
版元:岩波書店(岩波新書)
著:新井勝紘
ISBN:978-4-00-431716-6
定価(本体)¥820+税
【コメント】日本帝国憲法=五日市憲法草案の中心的起草者であった、千葉卓三郎の
形跡を辿る記述がメインで、五日市憲法の条文を解説する部分は極少なめ。これは著者
の新井氏が法律の専門ではないため已むをえない部分もあるが、それを期待していた
者としてはかなり物足りない内容の本と言える。
五日市憲法草案で興味深かった点は、立法権を有する国会が、行政権を有する政府が
推進しようとする政策に対して、それが憲法に適合しているか否かをチェックし、
違憲の場合は政策それ自体を否定できるという、事実上の違憲立法審査権を国会に
持たせている条文があること。そして、法律によらない拘引、逮捕、処刑、拿捕は
いかなる理由があっても禁止する旨をうたった条文もあります。いわゆる「罪刑
法定主義」の徹底ですが、明治の初めに既にそういうリベラルな法理論を正しく
認識していた日本人が市井にいたわけです。




「全世界史 上」
版元:新潮社(新潮文庫)
著:出口治明
ISBN:978-4-10-120772-8
定価(本体)¥670+税
【コメント】山川出版社の「世界史」教科書を完璧に理解している人でないと、
読む進めるのはかなり困難を伴うのではないか。私は途中で挫折。下巻も買ってしまったが、勿体ない事をしました。




「死はこわくない」
版元:文藝春秋(文春文庫)
著:立花隆
ISBN:978-4-16-791110-2
定価(本体)¥600+税
【コメント】立花隆氏が死についての心境を述べただけの内容。取るに足らないと言えば
その程度の本だと言える。わずか1時間ほどで読了。つまらなくはないし、共感部分も
あったが、お金を払うほどの内容ではなかったです。




「未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言」
版元:新潮社(新潮文庫)
著:NHKスペシャル取材班
ISBN:978-4-10-128381-4
定価(本体)¥750+税
【コメント】「グリ森事件」がなぜ未解決で終わったのかについての検証が主な内容。
事件の未解決=捜査当局の失敗であるため、取材対象となった捜査員たちの反省の弁が
実に重い響きを残している。




「高橋名人のゲーム35年史」
版元:ポプラ社(ポプラ新書)
著:高橋名人
ISBN:978-4-591-15936-1
定価(本体)¥800+税
【コメント】ファミコン世代の方ならお馴染みの高橋名人による、ゲーム業界裏話。
新書で文章が平易なので、短時間で読めてしまいましたが、面白かったです。


(了)