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スルガ銀行・不正融資問題から見た「地銀」の本質


近頃、マスコミ報道等で賑わいを見せている、スルガ銀行のシェアハウス等
不動産投資向け融資で、資料改ざん等の不正が横行していた問題。


まあ何といいますか、融資手続き処理の杜撰さに驚きあきれるばかりですね。
例えば、顧客の銀行口座確認などは、原本(現物の預金通帳)を融資課担当と、
融資課長が「二重の目」でチェックするのが基本なんだけど、スルガ銀では
コピーでの確認でOKだったから、不正な改ざんが意図的に横行していたん
でしょうね。筆者が銀行で働いていた約20年前には、インターネットバンキング
なんか存在しなかったですが、今はそれが普通になっていて、口座の履歴もネット
上で見られるし、その画面のハードコピーやプリントアウトしたものでも、融資
確認用の資料として認められていたことが、不正の温床にもつながっていたのでしょう。


しかし、異次元とも言える金融緩和策で、銀行は全くと言っていいほど、利益を
稼げない状況下で、スルガだけ突出した収益をあげていた件、普通の感覚からしたら
「何かおかしい」と気付くはずだけど、金融庁は不正を見抜けなかったのみならず、
スルガの営業方針を見習えとハッパをかける始末。不正融資OKかいな。
まあ金融庁のお役人様は、銀行業務の何たるかを全く理解していない連中だから、
無理もないです。1-2年は銀行の支店で研修させたほうが良いと思う。まずは店回りの
清掃とロビー活動、ATMの現金精査作業から。


あとは度が過ぎたパワハラの件ですね。
「数字が出来ないなら、ビルから飛び降りろ」
「上司の机の前に屹立し、恫喝される。机を殴る、蹴る。持って行った稟議書を
 破られて投げつけられる」
「ものを投げつけられて、パソコンにパンチされ、お前の家族を皆殺しにして
やるといわれた」


などなど、物凄い恫喝がスルガ銀行内ではあったみたいですが。


筆者が過去に勤めていた銀行では、そこまで酷くはないものの、近いようなパワハラは
しょっちゅう、あったかな。地銀レベルだと、カスみたいな奴が少なくないから、
パワハラは普通に起こる。都銀は知らん。


筆者は銀行に3年しかませんでしたので、担当は最初の半年間の「預金課(営業課)」
その後の2年半ほどを「融資課」過ごし、基本内勤の仕事(渉外課が持ち帰ってきた
融資案件の稟議書作成と融資実行、窓口に来店された顧客のマイカー、リフォーム、
住宅等のローン受付)しか経験がなく、せいぜい、毎月課された「定期預金の獲得」
だけがノルマだったから、それほどうるさく恫喝される立場になかったが、
それでも、月末に定期の目標金額に達していないとグズグズ言われたな。


一番ひどかったのは、営業の最前線だった「渉外課」の担当者ですね。
「預金」と「融資」の実績を積み上げるべく、朝早くから夜遅い時間まで、カブに
乗っかって、営業周りをする人たちです。精神的にも肉体的にもタフで、頭が良くないと
勤まらない職種、そして、総合職で銀行へ入ると、必ず入社4年目くらいで担当させられる部署ゆえ、筆者には到底勤まらないと自覚し、その担当になる前にサッサと逃げて
転職しましたが、それはともかく、渉外課が並べている机の島は、筆者が属した融資課の
すぐちかく、朝のミーティングで、支店長や副支店長が、渉外課のメンバーに対して、
毎日毎日、ネチネチ何か言っていた。「土日出てきて数字積み上げろ」とか「テメー
なんか辞めちまえ」とか、人格を否定するような暴言は日常茶飯事でした。
間接的に聞かされる我々も、開店前から、非常に嫌な気分にさせられたものです。


朝だけならともかく、15時の閉店後も、夜遅い時間までネチネチやっていたからなー、
もう完璧に病的であり、クソ馬鹿な組織でありますよ。筆者が覚えている一例として、
ある渉外課の担当者(当時35歳くらい、座席が近く、珍しく温厚で色々お世話になった
人)が、業後に外回りから帰ってきて、顧客から預かってきた現金やら入金伝票やら、
通帳やら融資申請書などを整理していたときに、支店長が数字について、ネチネチ
やりだした。それに腹を立てた渉外担当者は、凄い怒った表情をして、支店長が
「もう遅い時間だから出なくていい」という静止を振り切って、20時半ごろだたっと
思う、カブを飛ばして顧客のところへ足を運んで、10万円の定期預金を取ってきた
ことがありました。常軌を逸してます。


このような常軌を逸した、ノルマ絶対至上主義というのは、何も今回クローズアップ
された、スルガ銀行だけではなく、地銀の中位から下位クラス、第二地方銀行なんかは、
どこでも昔からやっていることと思います。そこにも不正の温床は潜んでいるわけだから、良く調査してみたら、スルガ以外でも、不正なことはいくらでも出て来そうでは
あるけれども。法的には不正でなくとも、限りなくグレーに近い汚い案件とか。


その辺の話は詳しく、「銀行員時代の記憶」というテーマで、典型的なパワハラ
横行、ブラック企業の一例として、当ブログに覚えている限り記事としてまとめるのも
意義があるかなと思っております。


ちなみに、不正からの立て直しとして、新しくスルガ銀の社長に就任した、
有国三知男(写真:当記事トップに掲示)っていう人。
こういってはなんですが、見るからに「嫌な奴」の典型顔ですね。
経歴は1989年立教大卒で、スルガに入ったらしい。普通バブル期にMARCH出てる者は、
都銀に入れるでしょ。余程のバカでない限り。それでスルガ入りだもんな。地雷臭が
ヤバイと思う。今回のパワハラにも一枚も二枚も噛んでいそうだし。
一部の報道では、有国氏は50歳で執行役員になったということで、有能扱いしていますが、創業家一族の覚えが宜しかっただけなんじゃないですか。
いずれにせよ、前途は多難でしょう。スルガ銀行が将来、経営が傾こうが知ったこと
ではありませんが。


(了)