雑談(2017.7.1)

とあるMuragonブログ参加者の方から、「読みがいのないブログ」
「疲れるブログ」認定され、読者登録を外されたのですが、こちらとしては
その方に読んでもらうために記事は書いていません。
まあ、なんというか、いちいち自分のブログにそんなこと普通書かねえだろ?
読者登録しちゃったんだけど、アンタのブログは思いのほかツマランから
登録外しますなんて。黙ってサッサとそうすればよろしいのですよ。


ということで、たまには「読みがいのある記事」でも書きましょうかね。


福島原発事故に関する刑事裁判について

東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された元会長の勝俣恒久被告(77)ら元幹部3人の初公判が30日、東京地裁(永渕健一裁判長)で始まった。3人は罪状認否の冒頭でいずれも謝罪した上で、「事故は予見できなかった」と無罪を主張した。


ほかに起訴されたのは、いずれも元副社長の武黒一郎被告(71)と武藤栄被告(67)。最大時には約16万人が避難した世界最悪レベルの原子力事故で刑事責任を問われるのは、3人が初めて。


裁判は、①東電が2008年3月に最大15・7メートルの津波が同原発を襲うとの計算をした後、事故の危険性を予見できたか②安全対策をしていれば事故を防ぐことができたか、が焦点だ。


(以下略)

朝日新聞デジタルより記事引用


まず強制起訴という仕組み。
プロの検察官が刑事事件として不起訴相当とした事案を、11人の市民からなる
検察審査会が2度にわたって「起訴すべきだ」とする議決を出すと必ず起訴される制度
なんですけども、なんかこれおかしくないですか。


日本人特有というか、悪い奴は徹底的に罰しろ!という因果応報的思想の
側面が強く出ている制度に見えて筆者は好きではありません。


刑事事件として起訴されるということは、仮に無罪となったにしても
裁判の継続中は「被告」という立場にさせられる訳でして、著しい人権侵害だと
思うわけです。繰り返しますが、プロの検察が不起訴相当とした事案ですよ。
そういうのを「一般市民」の側からの働きかけで、起訴できる仕組みというのは、
ある意味「司法の権威」を貶める事にもつながりますので、憲法上からも問題あるん
じゃないかと思うわけです。


今回の裁判は、間違いなく東電の経営陣3名に無罪の判決が下されるはずです。
起訴した側は、津波事故対策を取っていれば原発事故を防げたということを
「物理的に証明」
することが求められましょう。なぜならば、JR西の列車脱線事故のような
事故を起こした企業側の過失が明らかな事案ではなく、原因が未曽有の
自然災害だったからです。
コンピュータシミュレーションによる結果では当然ダメです。
もう一度、福島第一原発を設営し、15mだか20mの防潮堤を設けて、
東日本大震災級の津波を発生させて、事故が起きなかったという
現物シミュレーションをやって証明するほかはないと思います。


また、原発事故がなぜ起こったかという原因解明にも、あまり効果を
もたらさない事でしょう。なぜならば、刑事事件としての起訴ですから、
被告の側は有罪となるのを防ぐために、少しでも都合の悪い資料は
表に出さないと考えられます。それは憲法や刑事訴訟法で被告に
認められた権利です。


では、こういう事案で刑事罰を処するにはどうすれば良いかですが、
「法人格」を被告とし得る刑法の改正があげられますが、法人は
刑事事件相当の行為をする客体と(過失か否かにかかわらず)なりうるかという
問題をはらみますので非常に難しいと考えます。


※(注)なにも東電の経営者の社会的責任を問うなと言っているのでは
ありません。刑事事件として相当かどうかを考えるのに、人権面を無視しては
ならないのじゃないかという問題提起です。