野球雑談(2017.8.11)

ハマの遊撃手 倉本選手の守備はヘタなのか?に関するクソ研究


今年の倉本選手は、遊撃の守備で打球処理や送球の失策が目立ちます。
7月下旬の甲子園でのタイガース戦では、イージーゴロをファンブルしたり、
先日の広島戦では、遊ゴロ併殺かと思われた守備で、二塁手の柴田に対して
送球エラーをしたりと、巷間では「倉本の守備はヘタクソだ!」とか
「ショートは柴田で固定しろ!」とか色々言われております。


そこで熱心な倉本信者というわけではないにしろ、選手としては応援したい
一人として挙げている筆者が、倉本の守備の巧拙についてセイバーメトリックスと
実際に試合で見た印象を基に、客観的見地から述べていきたいと思います。


セイバーメトリックスでは守備力を表す指標として、
UZR(アルティメット・ゾーン・レンジ)というのがあります。
簡単に言うと、12球団の同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、
守備でどれだけ失点を防いだかを表す数字です。
レンジというだけあって、原則として守備範囲の広い選手に有利な数字が
表れやすい点に注意がいりますけど、現状これに代わる守備力を客観的に
提示するデータはありませんので、UZRで判断するほかはないと思われます。


UZRの評価基準は以下のとおり


(Wikipediaより抜粋)


それでは2017年シーズンにおける、12球団遊撃手のUZR数値をみていくことに
しましょう。


【左から順位、選手名、球団アルファベット表記、UZR数値】


1、源田 壮亮 (L) 17.0
2、坂本 勇人 (G) 11.8
3、安達 了一 (Bs) 9.6
4、今宮 健太 (H) 5.6
5、中島 卓也 (F) 2.5
6、京田 陽太 (D) 1.8
7、茂木 栄五郎(E)-0.2
8、田中 広輔 (C)-4.3
9、三木 亮  (M)-7.2
10、大引 啓次 (S)-7.2
11、倉本 寿彦 (DB) -13.3


7位のイーグルス茂木選手以下はマイナス数値なので、セイバーメトリックス上は
平均以下の守備力という事になります。
タイガースの選手がリストに挙がっていないのは、北條、糸原、大和と複数の
選手が守備に入り、指標を算出する上での規定イニングに到達しなかったためです。
タイガースに関して言えば、大和が遊撃でフルに出場をしていれば、UZRの数値も
10を超える優秀な数字が出てくるでしょうね。この選手は守備職人でどこを
守らせても上手いですが、遊撃が一番の適任です。


さて我がベイスターズの倉本ですが、ー13.3とダントツに悪い数字が
示されています。これは入団当初から指摘されている守備範囲の狭さが大きく
影響しているでしょうね。この点は事実ですから仕方がありません。


最後に上記の指標と、実際に倉本の守備を見た印象を合わせて、
筆者なりの倉本守備評価を記したいと思います。


・2016年シーズンは、特に前半に堅実な守備と難しい打球の好捕が目立ったので
 倉本の守備は上手いと評価したが、それを取り下げるつもりはない。


・守備範囲の狭さは、他球団の遊撃手と比較しても明らかである。


・捕れる範囲の打球処理の堅実性は高いとする、ラミレス監督の評価は誤りではない。


・打球に対する一歩目の走り出しが遅いために、時としてドンくさく見える事がある。


・肩は平均的な遊撃手と比して弱い方である。


・一塁への送球はやや雑な事があり、一塁手ロペスの好捕に助けられている
 ケースもなくはないが、致命的欠陥と言えるほどの送球難ではない。


以上、守備範囲の狭さ、打球に対する踏み出しの遅さ、肩の弱さ、まれにでる
送球難などの欠点はあるが、セイバーメトリックスの数字ほどは、遊撃守備に
問題のある選手ではないというのが、筆者の倉本守備評とさせて頂きます。


石川から「サンダー」を浴びる柴田を遊撃に使うのも悪くはないと思いますが、
現状は右投手用の二塁スタメンで結果でてるので、このままで宜しいかと。


(了)