2017.8.11 DB × T (15回戦:横浜)

横浜DeNA × 阪神(15回戦) 横浜スタジアム 18:00

先発:(DB)石田 (T)岩田
スコア:DB 1-8 T


(責任投手)
勝:岩田(2勝0敗)
敗:石田(4勝5敗)
S:


(バッテリー)
T:岩田、メンデス、石崎ー坂本
DB:石田、加賀、平田、三嶋ー戸柱、嶺井
  
(本塁打)
T:中谷13 ロジャース4
DB:


(スターティングメンバー)


  【 Tigers 】            【 BayStars 】
(中)俊介      (中)桑原
(二)西岡      (二)田中(浩)
(左)大山      (左)筒香
(一)ロジャース   (一)ロペス
(右)中谷      (三)宮﨑
(三)鳥谷      (捕)戸柱
(遊)大和      (右)梶谷
(捕)坂本      (投)石田
(投)岩田      (遊)倉本


視聴環境:TVKテレビ



先発石田 背信投球

初回は無難な立ち上がり、右打者のインコース低めへ投じたストレートは
球速以上に力があったので、いつも通りの好投が期待できるかと思いましたが。


2回表、先頭のロジャースを遊ゴロに打ち取ったまでは良かったが、続く中谷の
イージーフライをレフト筒香が照明の影響か打球を見失い失策、三進。
6番の鳥谷には、ボール2からの3球目、インコースのストレートをあわや本塁打かと
いう左中間フェンス直撃の適時二塁打を打たれます。
この打球については、スタンドに入ったか否かの「リプリー検証」が行われましたが、
その際に出来た待機時間中、石田の表情が凄い曇っていましたのでね。
精神的な部分で、以降の投球に何らかの悪影響を筆者は懸念しました。
この回は鳥谷の適時打による1点のみに抑えましたけど、投手の岩田には9球も
粘られた末の遊ゴロ。石田自身、ボールの走りに疑問を抱かせる結果につながった
のではないかと思います。


3回表、先頭の俊介に打たれた左安打は、低めのストレートをうまく打った打球。
これは難しいボールだった為、致し方なし。
しかし西岡をチェンジアップで空振り三振、大山を140kmのストレートで
捕飛に打ち取って2アウトにしたあとの投球がよろしくなかった。


ロジャースには、1-1から真ん中の甘いコースへ111kmのカーブを投げて左安打。
続く中谷には、初球、131km。チェンジアップかスライダーがど真ん中に入って
スイング一閃。レフト席へ飛び込む3点本塁打。
長打の打てる打者に、初球から甘いボールは厳禁なのですが、ここ数試合の
ベイスターズ先発陣は、それをやって打たれています。同じことの繰り返し。
ボールカウントとゾーンを幅広く使って、相手打者を慎重に打ち取っていくと
いう姿勢に欠けています。


5回表も、大山に打たれた左中間2塁打は、スライダーが逆球になったボール。
ロジャースの2点本塁打も初球。139km チェンジアップの投げそこないが
ど真ん中へ。そりゃあね。外国人選手に初球から打ってくださいのボールを
投げたらホームランされるに決まっています。


結局、4回1/3 97球でナックアウト。ただでさえブルペンが苦しい時に
中6日の調整期間を与えられたにも拘らず、5回すら投げ切れなかった今回の
石田は論外ですね。
唯一良かったボールは、右打者のインコース低めに流れるストレート。
スライダーとカーブは全然ダメ。チェンジアップやフォークといった落ちる球は、
いいボールと悪いボールがハッキリしていたということで、投球の組み立ても
困難を極めたと思われます。



タイガース先発 岩田 稔 投手

ベイスターズ戦では以前、甲子園のゲームで投げているので、その試合の記事で
岩田投手の寸評をまとめていますが、その時に筆者が危惧した通りの投球を
見せました。


最速146kmのストレートに、スライダー、チェンジアップ、微妙にボールを
動かしていくカットとシュート系のボール。どの球種も精度が高く、
低めに丁寧に投げ込んでいました。
しつこいようですが、ピッチングの要諦は「低めに丁寧に集める」です。
それを実践したのが今回の岩田投手、反面それが出来なかったのが、横浜先発の
石田投手ですね。そこで明暗が分かれました。


岩田はストレートに球威があったのが好投につながりましたが、シュート系の
ボールがあるということで、ベイスターズの各左打者がインコースのボールを
意識し過ぎて、外角のストレートを引っ掛ける打撃が目立ちました。
また岩田は、6回までストレートが144kmを計測するなど、スタミナも充分。
去年よりも体重が落ちましたし、ストレートの球威も下手すると、全盛期の頃より
増している気がします。今年のキャンプ、そして2軍調整中に効果的な練習を
積み重ねた成果ではないかと思われます。



ベイスターズ4番手 三嶋 一輝 投手

大差ゲームや敗戦処理での登板が続いていますが、今回は2イニング
打者7人 28球 被安打1 無失点の好投を見せました。
中継ぎ要員として1軍に昇格してから、低めにボールを集めようとする意識が
働いているのは好材料です。
もともと150km近いストレート、2種類のスライダーには定評があるので、
制球が安定してくれば、活躍の場は広がるはずです。
エスコバーを先発要員としているベンチの愚行がある以上、ベイスターズの
ブルペン陣も厳しい状況ですので、そろそろ三嶋を勝ちパターンで起用する
方針に替えた方がいいように思います。
少なくとも現状では、三上よりもいいボールを放ります。



遊撃守備力の差

7回裏、ベイスターズの攻撃。一死1塁で代打の後藤 武敏が三遊間にボテボテの
打球を放ちますが、タイガースの遊撃手、大和が華麗な動きで打球を処理、
併殺を完成させました。
筆者は常々、大和選手がショートを守れば球界随一と思っていますが、まさに
それを象徴するような見事な守備でした。
ベイスターズの倉本も決して下手な遊撃手ではないですが、大和と比較すると
どうしても見劣りをしてしまいます。


大和選手は今年FA権を取得したと思いますが、仮に今オフに宣言をするようならば
ベイスターズは獲得へ動くべきでしょう。遊撃手は補強のポイントでもあります。
最も、タイガースは全力で残留させると思いますが。プレヤーとしてだけではなく、
将来の指導者としても有意な存在であるはずです。



大敗のゲーム展開

今回のように、序盤から敗色濃厚の試合になっても、筆者は最後まで試合に
目を通します。こういう試合こそ、チームの弱点が如実に表れますから、
来期以降の補強や選手強化ポイントを見出す機会にもなります。
それを考察しながら試合を見るのも悪くはないです。


(了)