読書リスト(2017年9月分)

今月は7点です。


「思い出は満たされないまま」
版元:集英社(集英社文庫)
著:乾 緑郎
ISBN:978-4-08-745612-7
定価(本体)¥660+税



「作家的覚書」
版元:岩波書店(岩波新書)
著:高村 薫
ISBN:978-4-00-431656-5
定価(本体)¥780+税



「ナショナリズムの正体」
版元:文藝春秋(文春文庫)
著:半藤一利・保阪正康
ISBN:978-4-16-790931-4
定価(本体)¥690+税



「定本 後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡」
版元:筑摩書房(ちくま文庫)
著:保阪正康
ISBN:978-4-480-43459-3
定価(本体)¥1,200+税



「そして、メディアは日本を戦争に導いた」
版元:文藝春秋(文春文庫)
著:半藤一利・保阪正康
ISBN:978-4-16-790577-4
定価(本体)¥550+税



「バカになったか、日本人」
版元:集英社(集英社文庫)
著:橋本 治
ISBN:978-4-08-745638-7
定価(本体)¥520+税



「ソ連が満州に侵攻した夏」
版元:文藝春秋(文春文庫)
著:半藤 一利
ISBN:978-4-16-748311-1
定価(本体)¥590+税


(全体のコメント)
今月は小説が1、文学作家による社会批評2冊、昭和史関連が4冊です。
冒頭にあげた「思い出は満たされないまま」は昭和50年代に公団住宅で過ごされた
方なら、ノスタルジックな気分に浸れること請け合いです。かなりの傑作。
基本的に小説が嫌いな私が最後まで一気に読んだくらいの面白い作品でした。


髙村薫氏と橋本修氏の本は、ともに雑誌連載用に執筆した記事を寄せ集めたもの。
社会情勢・政治関連に対する批評だが、読んでつまらなくはないものの、連載用に
やっつけ仕事で書いた感あり。もう少し深い考察を拝聴したいんだけどなあと
ご両人の筆致にしては物足りなさの残るコラムがいくつかありました。


半藤一利氏と保阪正康氏の本は、どれもハズレなし。毎回毎回良い勉強をさせて
もらっています。そのなかでも「定本 後藤田正晴」は戦後政治史を振り返る分にも
非常に有益。「ソ連が満州に侵攻した夏」はかなり硬質な文章で、読むのに少々
苦労しましたが、第2次大戦終戦間際のソビエトの動き、ヤルタ会談の内実など、
今まで知らないことが理解できたので、こちらも有益な書籍となりました。


(了)