マルハ大洋スポーツ

横浜DeNAベイスターズとレトロゲームの話題中心

                       
                       

読書リスト(2018年2月分)

「三島由紀夫と盾の会事件」
版元:筑摩書房(ちくま文庫)
著:保阪正康
ISBN:978-4-480-43492-0
定価(本体)¥900+税



「『イスラム国』はよみがえる 」
版元:文藝春秋(文春文庫)
著:ロレッタ・ナポリオーニ
ISBN:978-4-16-791009-9
定価(本体)¥900+税



「天人 深代惇郎と新聞の時代」
版元:講談社(講談社文庫)
著:後藤正治
ISBN:978-4-06-293829-7
定価(本体)¥900+税



「『東京裁判』を読む」
版元:日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫)
著:半藤一利・保阪正康・井上亮
ISBN:978-4-532-19645-5
定価(本体)¥1,000+税



「遺伝か、能力か、環境か、努力か、運なのか 人生は何で決まるのか」
版元:平凡社(平凡社新書)
著:橘木俊詔
ISBN:978-4-582-85860-0
定価(本体)¥800+税



「テロと陰謀の昭和史」
版元:文藝春秋(文春文庫)
編:文藝春秋
ISBN:978-4-16-790948-2
定価(本体)¥730+税



「戦前日本の安全保障」
版元:講談社(講談社現代新書)
著:川田稔
ISBN:978-4-06-288190-6
定価(本体)¥800+税


※今月は以上の7点です。
「イスラム国はよみがえる」と橘木先生の「遺伝か、能力か・・・」の2点は、
面白くなかったというか、興味深く読み進められませんでした。


「天人 深代」は、昭和47年から50年にかけての期間、朝日新聞「天声人語」で
健筆を振るった深代惇郎氏の評伝。ノンフィクションライターとして定評のある
後藤正治氏の優れた筆致により、最後まで面白く一気に読みました。
読んだ印象としては、深代氏が記者だった時代は、新聞ジャーナリズムも活気が
あって、権力におもねらない姿勢も、弱者に対する目線も今現在よりも強かった
のだろうなということ。本文中に引用された深代氏主筆の「天声人語」のいくつか
を読むとそれを特に実感します。


「東京裁判を読む」は、日経新聞の記者である井上氏と、昭和史ノンフィクション
の2大巨頭である半藤氏と保阪氏の鼎談がメイン。
そこでは、A級戦犯をボロクソに批判しているが、歴史の後知恵感が満載で
少々辟易。「じゃあ、あなた方当時に彼らの立場に置かれたら、まともな
対応取れたのですか?」と問いたくなってしまいました。もちろん、戦争中の為政者
に対する理性的な批判はなされて然るべきですが、その際にもやはり、「私だったら
どう対応し得ただろうか?」という視点は欠かせないと思いますね。
また書籍巻末には、A級戦犯の一人、嶋田繁太郎(元海軍大臣)の獄中日記が付されて
おり、巣鴨プリスンに収監中、A級戦犯の人々は、結構うまいものを食事で食べていた
記録が残されていて興味深いです。


「戦前日本の安全保障」は、日本における政党政治の先駆けであった、原敬首相と
濱口雄幸首相の国際平和を実現させるための思想が詳述されていて勉強になりました。
英米協調路線、国際連合重視による世界大戦阻止を掲げていたわけですが、
当時の日本では受け入れられなかったようで、両氏ともにテロによる凶弾に斃れて
しまいました。今現在でこそ、テロはありませんが、全うな考え方をする政治家が
表舞台から排斥されてしまう傾向は、あの時代からそう変わらないような気が致します。


(了)