マルハ大洋スポーツ

                       
                       

元祖変化球「カーブ」見直し論

たまには野球の話も書かないと、ブログ村カテゴリーからツイホーされかねないので
今回は変化球「カーブ」論です。


先日、NHK-BS1で「球辞苑」の再放送をやっていて、その時のテーマが「カーブ」
でした。要は、最近のプロ野球では「カット」や「ツーシーム」というムービング系の
ボールが主流ですけど、改めて元祖変化球、生誕から150年くらいの歴史を持つ
「カーブ」にスポットを当ててみようという趣旨でした。
番組の要旨は省きますが、最後に出演メンバーの元中日投手、今中慎二さんが
「ドロップカーブを投げる投手が多く現れることを期待したい」ようなニュアンスの
事を言っておられたので、筆者も同感だなーと思った次第です。


番組中に出てきた資料としていくつか列挙しますと、2017年のメジャーでは、HOUやLADなどデータを重要視する球団に、カーブを使い手とする投手が増えているという事
です。特にHOUのエース格である、マクラーズ投手は、全投球に対するカーブの比率が
約45%とずば抜けて高い数字が残されています。ちょっと信じがたい数字ですね。


他に出てきたデータとしては、2017年のNPB球団別カーブ投球割合ランキング
ですけども、1位がホークスで14.1%、2位はマリーンズの10.6%。3-5位まで
パリーグ球団が続いて、ベイスターズはセリーグトップの6位で7.5%、12位は
ドラゴンズの3.1%という数字が示されていました。


確かに数字通りというか、ホークスなどは、1軍ベンチに入っている右投手は
全員、カーブを投げる印象がありますね。
ベイスターズはセリーグで1番カーブを投げる比率が高いですが、ナックルカーブ
を投げるウィーランドの加入や、前年よりもカーブを有効に使い出した今永の
存在が大きいですかね。ただ、同じ先発左腕の石田や濵口も緩いカーブを
投げられる投手に見えるので、今年はチーム全体でもう少し、カーブを投げる
比率を高めて行ってほしいですね。カーブ使いを揃えたメジャーの2球団は、
ワールドシリーズで対戦しましたし、NPBではカーブ比率トップのホークスが
日本一。チーム防御率の改善に何かしらの効用があるのかも知れません。


もう一つ、興味深いデータがあって、以下の画像は「データスタジアム」さんから
引用させて頂きましたが

2015年から2017年にかけて、主要球種のストライクゾーン本塁打ペースが
示されています。
その中でも、カーブはNPBで118.8球に1本、MLBでは85.7球に1本の本塁打を
許している結果が出ていて、様々な変化球の中で一番カーブが本塁打の出にくい
球種なんですねー、これは意外でした。甘く入るとスタンドまで持っていかれ易い
イメージがありましたので。


その辺も踏まえて、ベイスターズ投手陣には、尚の事カーブの有用性に意識を
向けて欲しいという気が致します。
今季は今永が120km台の「パワーカーブ」習得に取り組んでいる報道がありました
けど、実戦で使えるレベルに達すると、もともと110km台の緩いカーブも持っている
ので投球の幅がさらに拡がって面白いですね。3年目でエース格として引っ張って
行ってほしい存在ですので期待しています。
砂田もリリーフに回ってから、変化球はスライダー一辺倒ですが、先発やっていた時は
カーブも投げていたので、配球の中でうまく使えないかなと思わなくもありません。


また右投手でも、井納は結構いいカーブを投げるし、スライダーのイメージが強い
三嶋も時折投げるカーブがいいボールに見えるんですね。対戦数字が少ないとはいえ、
三嶋のカーブ被打率は(2-0)で.000。まあ、相手打者がカウントを取りに行った球や
見せ球に手を出して、たまたま凡退したに過ぎない結果でしょうが、スライダーや
ストレートの被打率が3割を大きく超えている数字を見ていると、カーブを投げる
割合を増やしてもいいのではないかというのが素人判断です。
いずれにせよ三嶋が1軍で登板するならば、おそらく中継ぎでの役回りを期待されるの
でしょうから、去年同様ストレートとスライダーに頼る投球に終始すると、また防御率
が5点台、6点台とか、大事なところで起用し辛い投手で終わってしまうのかなと
勝手に危惧しています。杞憂だといいですが。


ということで、今年もベイスターズ戦をテレビ観戦の際は、バッテリー間の
配球を中心に見て行きます。投手陣がどんなボールを投げるのか、今から楽しみです。


(了)